ニューカレドニア

Fabの生まれ故郷を発見しよう!

Written by Mina - 2019年11月28日 |
天国に一番近い島で、癒しの旅を

トラベルストーリー

遂に、Fabの地元を自転車で一緒に冒険する時が来ました!彼は既に車で島内を旅行したことはありましたが、自転車で巡るのは今回が初めてでした。車よりもぐっと速度の遅いこの自転車旅で、地元の人とのより深い交流、秘所の発見、土地土地の新鮮なトロピカルフルーツを堪能するといった、より素晴らしい体験ができるサイクリングの良さを私たちは再認識しました。

ですが、この場でシェアすることが、大切なのではないかと思う悲しい出来事が一点あります。私達は夏季に旅をしました。その年は特に乾燥していたため、ほぼ毎日、山火事の中を自転車で駆け抜けなければならない状況に遭遇しました。干ばつのため水道水は計画断水され、一部の地域では、火事の消火に必要な水すらありませんでした。

首都に住む人々やホテルに滞在する人々は、水の使用制限は特にありません。こういった状況において最も影響を受ける人々は、自然豊かな場所で自給自足の生活をおくっている人々です。

気候変動は、特に太平洋の島々に住む人にとって、今実際に起きている問題であり、私たちの日々の生活様式がどれだけ大きな影響を与えるかを今一度思い出す必要があると思います。

私達はこの問題において、完璧主義者を装うつもりはありません。ただ、私達の移動方法が少しでも二酸化炭素排出量の削減に役立つと信じています。

全体的な印象

⭐⭐⭐⭐☆

良かったこと

苦労したこと

詳細情報

統計

出入国・ビザ

⭐⭐⭐⭐⭐

ニューカレドニアへ行く方法は飛行機のみです。ほとんどの大陸から遠く離れているため、高額になりがちです。

Fab 🇫🇷

フランス人にとっては、パスポートを持参する必要のある国内旅行のようなもの。IDカードでは、島内に入れません。

Mina 🇯🇵

日本人は、ビザなしで3ヶ月滞在可。ニューカレドニアの入国審査官は、日本人旅行者に慣れています。

道路・交通情報

⭐⭐⭐⭐☆
完璧とは言えませんが、問題なく自転車走行できます。海岸沿いにサイクリングをする場合、道は一本しかないので、地図がなくても道に迷うことはないでしょう。東海岸の道路は閑散としていて、車の運転手は自転車に優しいです。西海岸はもう少し混んでいて、特にヌメア(Nouméa)〜ブーライユ(Bourail)間は運転が荒い人が多いので注意が必要です。

宿泊施設

⭐⭐⭐☆☆
ホテル等については、宿泊しなかったのでわかりません。私達は主にキャンプ場を利用し、価格は1泊1テント当たり1,000〜2,000XPF (約1,200〜2,400円)でした。設備は水とトイレがある程度でしたが、不思議と『自由!』を感じる経験ができました。食べ物を探索し、火を起こし、自然の中で水浴びをしたり…。最初に、オーナーに許可を貰うことを忘れないで下さい!

野宿

⭐☆☆☆☆
野宿はほぼ出来ません。全ての土地(場所)は私有地かカナック領の一部だからです。カナック領では、ほぼ全ての事に対して、常に許可を貰う必要があります。現地の習慣に慣れていない場合、無用なトラブルを避けるため、野宿は行わないことをおすすめします。

私達はまったく人の住んでない場所,公民館,村公認のキャンプ場(ビーチ)等でフリーダムキャンプを楽しみましたが、Fabがニューカレドニアの人間(且つヨーロッパ風貌ではない)だから許された様な雰囲気があります。

施設・設備

⭐⭐⭐☆☆
主要な街以外の田舎には必要最低限の施設しかありません。それでも、少なくとも50kmごとにガソリンスタンドがあり、食料,水分,トイレ等は見つけられます。村にあるお店はまったく目立たず、一見すると個人宅のように見えるので、地元の人に尋ねないと見つけるのは難しいと思います。ためらわずに聞いてみると、みんな優しくそのお店まで案内してくれます。

コミュニケーション

⭐⭐⭐⭐☆
フランス語を話す必要がありますが、ボディランゲージだけでもなんとかなります。特にニューカレドニアでは、ボディランゲージはコミュニケーションにおいて重要な一部です。例えば、眉毛の動き,頭の頷き等で現地人は言葉を使わずに会話をしています。地元の人があなたと交流しようとしている時に、彼らの声が聞こえなくても驚かないで下さい。カナックはとても親切な人たちですが、色々とカナック独自のルールがあり、それは私達にとってわかりにくいです。気付かぬ内にその掟を破らないためにも、よくわからない場所をウロウロするのは避けたほうが無難です。

食べ物

⭐⭐⭐⭐☆
新鮮な南国フルーツはいたるところにあります。私達は毎日、マンゴーやココナッツを収穫しました。田舎に住む人々は、自分達が食べる分の食べ物を育て、狩猟や釣りもしながら、自給自足の生活を送っています。シーフードは本当に美味しかった!

何かアドバイスをするならば、なた(腰鉈?)を持っていると自然の食べ物を集めるのに便利です。

レストランの値段は高く、実際パリよりも高価です。その上、クオリティが低いことがほとんどです。基本的に、スーパーマーケットで売られている商品は輸入品なので、フランスよりも割高な価格設定です。

ベジタリアン対応:
⭐⭐☆☆☆

ベジタリアン(菜食主義)はニューカレドニアであまり認知されていないので、まずベジタリアンとは何かを説明する必要があります。時には、ハム(加工肉)や魚も受け入れられないということも説明します。レストランでベジタリアン食を見つけるのは難しいです。

それ以外は、地元の市場(マーケット)で新鮮な野菜・果物を簡単に入手できます。

主に食べたもの:

⭐ Fabのお気に入り:

ココナッツ!最終的には、食べるよりも収穫することを楽しんでいました。

⭐ Minaのお気に入り:

天使の海老。今まで食べた中で一番美味しいエビでした!

思い出に残る場所5選

ヤテのダム美しい景観と透き通った青い池
オエグアとアラマの間の乾燥した湿地帯かなり危険だったけど見たことのない風景
ヴォーのハートハート形のマングローブが見下ろせる所までハイキング可
ファリノ運が良ければ国鳥のカグーに出会える広大な自然保護国立公園
ロワイヨテ諸島ここは天国!
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ルート


Mina
Mina
東京出身。大学で建築を学んだ後、 京都の建築事務所にて数年勤務。コーヒー好きが高じてバリスタとしても働く。 そんな中ノマドな生き方に魅力を感じ、 安定した生活を捨て旅人に。 ニュージーランドをバイクパッキング中にファブに出会うまで、 誰かと結婚するなんて想像したこともなかった人。 これまで訪問した国は60ヵ国以上… 自然の中で泳ぐことも大好きですが、 基本的にはゴロゴロしたり食べることが好きです。 なので、 今回のタンデム自転車(ストーカーはリカンベント!)は私にぴったりだと思っています。