キプロス島

ギリシャとトルコの影響を受けた地中海に浮かぶ魅力的な島

Written by Mina - 2022年11月6日 |
秋にキプロス最高峰のオリンポス山をハイキング

トラベルストーリー

これは地中海エリアでの短い旅行でした。私達は8日間の短い休暇に、冬が来る前にどこか暖かい場所でゆっくりしたいと思いました。そういう訳で、現在地のマルセイユからアクセスがよく、私が以前からずっと訪れたいと思っていたキプロス島を選びました。

今回の旅では、数日間のハイキングと、大きな町でのちょっとした観光を楽しみました。

最終的に、私達はこの島にすっかり魅了されました。壮大な風景から地元の食べ物まで、がっかりするものは何ひとつなく、移住しやすい条件もあることから、キプロスをヨーロッパでの住処にしようとさえ検討しました。(次にヨーロッパに住もうと思ったら、キプロスを選ぶと思います。もうフランスはコリゴリ!笑)

全体的な印象

⭐⭐⭐⭐⭐

良かったこと

苦労したこと

詳細情報

統計

出入国・ビザ

⭐⭐⭐⭐⭐
私たちはフランスのマルセイユからキプロスのパフォスまで直行便を利用しました。

キプロスはまだシェンゲン協定に加盟していませんが、キプロス到着が島の南部である限り、他のヨーロッパの国への旅行と特に変わりません。

キプロスは、歴史的な理由で国を分割する物理的な国境『グリーンライン』があることでも有名です。この国境を徒歩で渡ることはそれほど難しくありませんが、一番簡単な場所はニコシア(首都)です。有効なパスポート提示するのみで、簡単に両領土を行き来できます。グリーンラインではパスポートにスタンプは押されません。

Fab 🇫🇷

フランス国民として、南部に入国するにはIDまたはパスポートを提示するだけです。『グリーンライン』を越えたい場合は、パスポートを持参してください。

Mina 🇯🇵

日本のパスポート保有者は、ビジターとして3ヶ月滞在できます。

道路・交通情報

⭐⭐⭐⭐⭐
この旅行は、人力旅というよりも各町間は主に公共交通機関を利用して移動しました。滞在期間が短かったので、私達の経験はあまり多くはありませんが、どれも満足のいくものでした。

私達がハイキングを楽しんだ道は以下の通りです。

これらは全て適切にマークされており、良い状態が維持されていました。

各町間の移動は、公共バス(長距離バス)を利用しました。主な町同士は、どこもバスで結ばれており価格も通常のローカルバス(市内バス)と比べて高すぎない設定で利用しやすかったです。バスを利用する主な欠点は、最新の運行スケジュール情報を得る事が難しい点です。観光協会かバス会社に直接尋ねることをお勧めします。また、オフシーズンにも関わらず バスは割とすぐ満席になり、尚且つ事前の座席予約はできないので、停留所にはバスの出発予定時刻よりも少し早めに到着しておくと安全だと思います。ちなみに、キプロス島のバスドライバーは、日本の様にタイムスケジュールに正確に従う傾向があります。

宿泊施設

⭐⭐⭐⭐⭐
私達が旅した時はオフシーズンだったこともあり、通常よりもお手頃価格のホテルを見つけることができました。しかし、例えば、北ニコシア(トルコ側)のホテルは、パフォスと同じ価格で低品質だったと感じています。

合計で、私達はホテルに2泊しか滞在していないので、この意見は限られた経験に基づいています。

野宿

⭐⭐⭐⭐⭐
11月に野宿をするのは簡単でした。どのキャンプ地も本当に静かで、私達は誰も居ないビーチや人里離れた所にテントを張りました。もちろん、山は少し寒く感じましたが、海側は快適な気温でした。

施設・設備

⭐⭐⭐⭐⭐
一般的には良く、清潔で手入れが行き届いています。

私達は、他のヨーロッパ諸国と変わりなく、以下の施設を見つけました。

また、各観光協会のスタッフは、的確で正確な無駄のない情報とキプロス島の詳細な地図を提供してくれます。

コミュニケーション

⭐⭐⭐⭐⭐
島の南部では、ほとんどの人が英語を話せます。しかし、北部では、英語はほぼ通じませんでした。幸い、私は少しトルコ語を話せるので必要最低限のコミュニケーションは取れました。

何にせよ、どちらの地域においても、地元の人々は旅行者を温かく歓迎してくれます。

食べ物

⭐⭐⭐⭐⭐
もちろん、地元の食事は100%地中海料理なので、私達の食の好みにとても合っていました!

スーパーマーケットでは、トマトやキュウリをはじめ地元野菜を購入でき、道端やお庭の木からレモンを見つける事ができました。

最も人気のあるストリートフードは、ギロスと呼ばれるいわゆるケバブ(炙り肉のサンドイッチ)です。これは新鮮な野菜と、キプロスで代表的な食材であるハルミチーズやフェタチーズも相まって素晴らしい美味しさでした。

レストランでは、メッゼを注文することをお勧めします。メッゼは通常前菜のことを指しますが、キプロスにおいては数多くの郷土料理を含むフルコースメニューです。各料理は小皿で提供されるのであまり量が多そうに見えませんが、すべてを組み合わせると、満腹以上になります。北部では、思い出に残る場所5選にも載せたトルコ料理屋 にて素晴らしい郷土料理を楽しみました。付け合せのパンですら注文を受けてから成形し釜で本物の火(燃料=木!)を使用して焼いていて感動しました。

最後になりましたが、キプロスが『コーヒー島』としても知られている理由を理解しました。どのお店もハズレがなく、美味しいコーヒーを提供してくれます。更に、コーヒーの種類が多いので、様々はコーヒーに酔いしれる機会があるでしょう。典型的なバリエーションは以下のとおりです。

ベジタリアン対応:
⭐⭐⭐⭐⭐

ここはベジタリアンの楽園です!キプロス料理はそもそも伝統的に肉はあまり使われていない様ですが、旅行中に訪れた全てのお店にベジタリアンの選択肢がいくつかありました。どれも新鮮で美味しかったです。

主に食べたもの:

⭐ Fabのお気に入り:

キプロス珈琲

⭐ Minaのお気に入り:

氷と砂糖なしのフラッペ。

私はインスタントコーヒーが好きではないですが、なぜかエスプレッソが使用されているフレドよりも、インスタントコーヒーで作るフラッペのほうが私の好みでした。

思い出に残る場所5選

カレドニアの滝Fabの故郷と同じ名前の滝を目指す簡単なハイキングコース
カコペテリユネスコの世界遺産に登録されている古い可愛らしい礼拝堂のある美しい村
ヴェニスビーチクリスタルブルーの透明度の高い海で海水浴を楽しめるビーチ
ヘイベ自家製の典型的なトルコ料理を提供する居心地の良いカジュアルレストラン
タ ニマタキプロス一美味しいコーヒーをゴージャスな景色を望みながら楽しめる小高い丘にあるカフェ
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ルート


Mina
Mina
東京出身。大学で建築を学んだ後、 京都の建築事務所にて数年勤務。コーヒー好きが高じてバリスタとしても働く。 そんな中ノマドな生き方に魅力を感じ、 安定した生活を捨て旅人に。 ニュージーランドをバイクパッキング中にファブに出会うまで、 誰かと結婚するなんて想像したこともなかった人。 これまで訪問した国は60ヵ国以上… 自然の中で泳ぐことも大好きですが、 基本的にはゴロゴロしたり食べることが好きです。 なので、 今回のタンデム自転車(ストーカーはリカンベント!)は私にぴったりだと思っています。