コッツウォルズウェイ - UK

イングランドの田園地帯を歩く旅

Written by Mina - 2022年6月25日 |
黄金色の海のような麦畑を通るフットパス

トラベルストーリー

当初、イギリスを訪れることにしたのは便宜上の選択でした。

私達は新婚旅行に出かけるための2週間の休暇があり、それと同時期に、私の長期滞在ビザ(シェンゲン圏)の失効日が近づいており、簡易的にビザを延長したかったという背景があります。

私達は既にイギリスを訪れたことがあったので、2週間という滞在期間は十分だと思っていましたが、結果的にこの国が私達に与えてくれた経験は素晴らしく、できればもっと長く滞在したかったと後悔しました。

私達はイギリス到着後、すぐにコッツウォルズ・ウェイの起点地に向かったのではなく、ロンドンから東に約200kmのノリッジ(Norwich)という街に住む友人に会いに行くことにしました。

ですが運の悪い事に、私達がスタンステッド空港に着く週に、鉄道関係者が大規模なストライキを決行したため、私達の旅は計画当初よりグッと難易度が上がりました。(約90%の電車,バスが欠航。長距離バスも既に満席でした。) 幸い、ノリッジに住む友人が空港まで車で迎えに来てくれた上に、週末はオックスフォード(Oxford)までドライブしてくれました。そこから西に約60km離れたコッツウォルズウェイのスタート地点の村、チッピングカムデン(Chipping Campden)までは、市バスとヒッチハイクを駆使してなんとか辿り着きました。

この2週間でいくつかの場所を訪れましたが、この記事では主にコッツウォルズウェイに焦点を当て綴ります。

全体的な印象

⭐⭐⭐⭐⭐

良かったこと

苦労したこと

詳細情報

統計

出入国・ビザ

⭐⭐⭐⭐⭐
マルセイユからスタンステッド空港までLCCで行きました。イギリスの空港に到着後、自動ゲートを通過する必要がありましたが、パスポートをスキャンするのみで、旅行の理由等についての情報を提供する必要はありませんでした。

Fab 🇫🇷

入国ゲートでパスポートを提示するだけで、ビジターとしてビザなし6ヶ月間滞在可能。

Mina 🇯🇵

上記と同じ+勉強(留学)も6ヶ月間可能。イギリスを訪れるのは、長期シェンゲンビザをビジタービザ(3ヶ月間)にリセットする最も簡単な解決策だと思います。

道路・交通情報

⭐⭐⭐⭐⭐
イギリスには、公共の歩道を保護する強い法律があります。なので、フットパスはどれもとても良く整備されており簡単に辿ることができます。何か特別なハイキング用品を必要としません。

コッツウォルズウェイの地図も販売されていますが、専用マップなしでもマーク(どんぐり)を辿って行けば問題ありません。

私有地を通り抜けることも多々ありますが、法律により土地の所有者はフットパスを歩行者がアクセス出来るよう整備する必要があります。従って、農地,ゴルフ場,誰かの家の庭などを歩く事があります。最初のうちは人の土地に不法侵入しているようでドキドキしましたが、そのうち慣れました。ゴルフ場を歩く時は、プレイヤーとゴルフボールの軌道に注意して下さい。プレイヤーは親切ですが、ゲームに集中して歩行者に気付かないことがあります。

チッピングカムデンからバースまでのこの道のりを私達は時間の都合で7日間で完歩しましたが、割と急がなければなりませんでした。より楽しいハイキングのために、10日間くらいで行うことをオススメします。

宿泊施設

⭐⭐⭐⭐☆
最終日前日にホテルで1泊しただけなので、この項目についてあまり言えることはありません。少なくとも、コッツウォルズウェイ上にある宿泊施設は割と値段設定が高い(1泊1部屋£100が最安?)ということはお伝えできます。また、部屋を予約するために宿泊施設に何度か電話をかけましたが、連絡がつかない又はホテルの営業を辞めたと伝えられたことがありました。コロナ危機が地元の観光業に打撃を与えたためかと私達は考えました。

野宿

⭐⭐⭐⭐⭐
コッツウォルズウェイで野宿をすることはそれほど難しくなく、身の危険を感じることもありませんでした。どこも割と閑散としていたので、毎回フットパスのすぐ近くにテントを張ることができました。それでも、私達は地元の方や動物に迷惑をかけているとは感じませんでした。

私達は基本的に、少し守られた場所(例えば東屋など)にテントを張ることを好みますが、この道中ではそういったキャンプスポットを一度も見つけられませんでした。幸いなことに、天気はイギリスにしてはかなり良く、大雨はありませんでした。

施設・設備

⭐⭐⭐⭐☆
一日に少なくとも1回は、食料品を買えるようなお店のある町を通り過ぎたので、1日分以上の食料を持つ必要はないと思います。

飲み水に関しては、時たまハイカーのために設置されたウォータータップを見つけることができましたが、どこにでもある訳ではありませんでした。そのため、私達は地元の人に水筒に水を補充してくれるよう頼まなければなりませんでした。

また、なんせ田舎なので、各お店のスケジュールは限られています。なるべく午前中に訪れる方が無難です。私達はしょっちゅうレストランの営業時間を逃しましたが、一日中開いているパブによって救われました!

小休憩のために、コッツウォルズウェイには美しい田園風景を望むピクニックテーブルやベンチがたくさんあります。

最後に、クレジットカードはほとんどどこでも使えるので、現金を持つ必要はありません。(私達は結局、現金なしでイギリス旅を無事終えました。)

コミュニケーション

⭐⭐⭐⭐⭐
地元の方々は本当にフレンドリーで、もちろん英語を話します!彼らは地元を心から誇りに思っているようで、周辺に関する追加情報をよく教えてくれました。ハイカーは歓迎され、私達が何度か道に迷った際も、地元の方の助けのおかげで、簡単に正しいフットパスを見つけることができました。

食べ物

⭐⭐⭐⭐☆
コッツウォルズウェイハイキング中は、主にスーパーマーケットで購入した軽食を食べました。(既にお伝えの通り、レストランの営業時間に毎回間に合わなかったため)

しかし、旅行の残りの間に、私達は地元の食べ物を多く体験することができ、それは素晴らしかったです!イギリス料理は、私達の好みと一致しました。私達がこの項目を星4 / 5とした唯一の理由は、私達がこの旅中に食べた物が健康的だったとは思わないからです。笑

そうでなければ、レストランは様々な異なる文化の影響を受けた素晴らしい料理で、良いサービスを提供しています。私達は特に、インド料理レストランを心の底から堪能しました。

全体的に、フランスと比較して、英国は同様の価格帯でより良い食,サービスを持っていると思います。

ベジタリアン対応:
⭐⭐⭐⭐⭐

これは私たち、ベジタリアンとビーガンの人にとって素晴らしいニュースです。この国は、様々なダイエットに関してひと通りそろえています。田舎においても、私たちに少なくとも1つの選択肢があります。どの料理があなたのダイエットに合っているかどうかを示すわかりやすいマークのおかげで、メニューから簡単に自分に適した料理を見つける事ができます。

バナナの花とジャガイモで作られた国民食フィッシュ&チップスのヴィーガンバージョンである「ヴィッシュ&チップス」(Vish & Chips)を1度は試してみて下さい。

主に食べたもの:

⭐ Fabのお気に入り:

多分、世界で最高のインド料理。

⭐ Minaのお気に入り:

スコーン,クロテッドクリーム,ジャムとティーポットで提供される紅茶のセットであるクリームティー。

興味深いことに、この国のお茶はいつも牛乳と一緒です。

思い出に残る場所5選

チッピングカムデンスタート地
ブロードウェイタワー小高い丘からの美しい景色と歴史ある石造りの塔
バードリップ(景勝地) ホビトン村のような風景
セブンスプリングパブ日本のファミリーレストランの影響を受けたパブ。毎日朝から夜まで営業!
バースゴール地
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ルート


Mina
Mina
東京出身。大学で建築を学んだ後、 京都の建築事務所にて数年勤務。コーヒー好きが高じてバリスタとしても働く。 そんな中ノマドな生き方に魅力を感じ、 安定した生活を捨て旅人に。 ニュージーランドをバイクパッキング中にファブに出会うまで、 誰かと結婚するなんて想像したこともなかった人。 これまで訪問した国は60ヵ国以上… 自然の中で泳ぐことも大好きですが、 基本的にはゴロゴロしたり食べることが好きです。 なので、 今回のタンデム自転車(ストーカーはリカンベント!)は私にぴったりだと思っています。